読書は昔から好きで、過去に書店で働いていたこともあり、毎月10冊ほどは本を購入して読んでいます。
忙しいときは本を読む頻度はどうしても減ってしまいますが、読めなくても気になる本をとりあえず買って目を通すようにしています。
そんな私が2021年に読んでよかったビジネス書を10冊ご紹介したいと思います。
お正月休みに時間を持て余している方は参考にしてください。
【おすすめ本】2021年に読んでよかったビジネス書10選
- ユダヤ人大富豪の教え 本田健
- GACKTの勝ち方 GACKT
- 億を稼ぐ積み上げ力 マナブ
- 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント : 経済的自由があなたのものになる ロバート・キヨサキ
- 転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方 moto(戸塚 俊介)
- エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする グレッグ マキューン、 高橋 璃子
- 自分がいなくてもうまくいく仕組み 山本 敏行
- USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 森岡 毅
- どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール 尾原 和啓
- 人生、金儲けやない、人儲けや! 吉田 潤喜
ユダヤ人大富豪の教え
2021年はなんといっても本田健さんの本に出合ったことが大きな転機となった1年でした。
20代のうちにしておきたい17のことは、書店やコンビニなどで見かけて立ち読みしたことがある程度でした。
本田健さんの本を読むきっかけになったのは、MBさんとの YouTubeでの対談を観てからです。
本田健さんの落ち着いた話し方やMBさんを分析する姿を拝見して、あ!!ホンモノだ!この人は!と直感して本田健さんの本を手当たり次第読んだ1年でした。
このランキングも本田健さんの本で10冊収まってしまいそうでしたが、それでは面白くないので、本田健さんを知らない人のために、名著「ユダヤ人大富豪の教え」を挙げさせてもらいました。
本田健さんが大学生の頃にアメリカで講演をして回っていてあるユダヤ人の大富豪に出会い、どうやったらお金持ちになれるか教えてもらうストーリーです。
お金持ちになるための本質的な内容が詰まっていて、100年先も読まれ続ける名著だと思います。
まだ、読んだことがない人はぜひ手に取ってほしい1冊です。
GACKTの勝ち方
歌手でタレントでもあるGACKTさんのことはテレビなどで観て知っている方は多いと思います。
では、GACKTさんが不動産やスキー場を買って多方面でビジネスで成功している人はどのくらいいるでしょうか。
GACKTさんのビジネスマンとしての才能は、中田敦彦さんのYouTubeを観て知ることになりました。
早速、この本を買って読んでみると若い頃から音楽で生きていくと決めて、そのために安定した収入を得たいと思い色んなビジネスを始めたことがわかります。
自分がこれで生きていきたいと決めても、食べていけないからと夢を諦める人は多いと思います。
音楽や絵画の世界は特にそういう人が多いのではないでしょうか。
GACKTさんは違っていて、音楽で食べていくためなら遠回りしてでもお金を稼ぐというストイックな影の努力があったことがわかります。
夢半ばで諦めかけていることがある人は、心が揺さぶられるのではないでしょうか。
億を稼ぐ積み上げ力
プロブロガーである坂内学さんが書かれた初の著書です。
日本で3本の指に入るほどブロガーとして活躍しているマナブさんの著書が出たということで、発売するとすぐに購入しました。
マナブさんが運営しているmanablogは、私がブログ運営をする上でもっとも参考にしています。
マナブさんの書く文章は、温かくて包み込んでくれるような優しさがあって個人的に大好きです。
ブログを1,000日ほど毎日書いていたという強靭なメンタルを持っている一方で、営業の仕事がつらくて逃げ出したという弱さがあるからこそ沢山の方に響く文章が書けるのだと思います。
本書はマナブさんがブログやYouTubeで発信していることをまとめたような内容になっています。
坂内学さんのことを知らなかった人は、ぜひこの本を手に取ってみてください。マナブさんの魅力に引き込まれるきっかけになってくれると嬉しいです。
キャッシュフロークワドラント
金持ち父さん貧乏父さんの著者であるロバートキヨサキさんの書かれた本書は、年代を超えてたくさんの方に読まれてきたのではないでしょうか。
わたしはこの本を中田敦彦さんがYouTubeで紹介していたのを観て、本を読むことになりました。
働くという概念を会社員、自営業、経営者、投資家の4つのカテゴリーに分けて説明されていて、
お金持ちになりたいなら経営者や投資家にならないといけないというメッセージが語られています。
わたしの父は例えるなら会社員の人間で、貧乏父さんに育てたれた側の人間です。
この本をきっかけに金持ち父さんの生き方を知り、経営者や投資家に憧れるようになりました。
経済的に豊かになりたい人は一読の価値はある本だと思います。
ぜひ、手にとってほしい1冊になっています。
転職と副業のかけ算
著者のmotoさんは経営者であり、会社員であり、ブロガーでもある物凄く多彩な方です。
長野県で生まれたmotoさんは短大を卒業後、地元のホームセンターに就職したのちに、リクルート、ベンチャー企業などへのジョブホッピングを繰り返し、年収をあげていっています。
例えるならサラリーマン界のマイケルジョーダンとでもいいましょうか。
サラリーマンとして生きるすべての人が憧れる姿を体現しているのが、motoさんです。
2022年には2作目の著書workの出版も予定されていて、わたしも楽天ブックスで注文しました。
先ほど紹介したキャッシュフロークワドラントと一緒に読むことで、会社員という立場からいかに成り上がるかがわかると思います。
motoさんの文章も無駄がなく読みやすく、スラスラと何度でも読めることからmotoさんがいかにクレバーかを本書からも感じることができると思います。
エッセンシャル思考
これはすべてのビジネスマンにおすすめできる本です。
仕事でやりたいことがあっても時間がないというのは常で、みんなが抱える問題だと思います。
本書では、「より少なく、しかしより良く」というテーマで、自分は正しいことに力を注いでいるかということを問う内容になっています。
仕事をしていると取引先から言われたから、上司に頼まれたからと色んな理由をつけて、本来やるべきことができないことが多いと思います。
本書では、自分で優先順位をつけなければ、他人の言いなりになってしまうと主張されていて、心から納得させられました。
わたしは本書を読んで、上司から呼び出され、同じ話を何回も聞かされるくらいならお客さんを回った方がいいし、お客さんからの電話で振り回されるなら一貫して電話を拒否した方がいいと心に決めました。
それ以来、会社にいる時間を減らし、カフェにこもって仕事をするようにしたら、売上も増えて自分の満足度も高まりました。
自分の今している仕事を整理して、いらない仕事は捨てて、成果を出すことにエネルギーと時間を集中する方法が余すことなく語られています。
時間がないが口癖になっている人は特におすすめできる本になっています。
自分がいなくてもうまくいく仕組み
この本はリベラルアーツ大学の両学長がおすすめしていた本です。
メッセンジャーのチャットワークの創業者の書かれた本書は、経営者の方は特に目から鱗の本ではないでしょうか。
経営者の仕事は仕組み化して、自分がいなくてもうまく回せることだと主張されています。
この主張は、わたしも100%同意しています。
本田健さんもうまくいっている会社の特徴として、社長が半年海外旅行にいって帰ってきたときに何か変わったことあった?と聞いたら特に変わったことはないという状態だと語られていました。
ダメな会社ほど社長が多方面で動いて指示していることがよくあります。
俺がいないと会社が回らないと思っている社長がいれば愚の骨頂だと思っていいでしょう。
本書はいかに自分がいなくてもうまくいく仕組みが作れるかを存分に語られています。
個人的には社員同士のコミュニケーションを大事にしているのは、苦手ですが、それでも社員の方は楽しんで働いていることがよくわかります。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
P&Gのマーケティング責任者からUSJのマーケティング責任者として転職され、現在は株式会社刀で代表を務める知る人ぞ知る日本のマーケティング界の第一人者である森岡毅さんの著書です。
マーケティングとは何?という問いに優しく答えてくれる内容になっています。
元々この本は森岡さんの子どもさんからお父さんの仕事はなに?と聞かれたときに、マーケティングと言っても伝わらないし、かと言って適当には答えたくないという理由から生まれた本です。
子どもにもわかるような表現でマーケティングをわかりやすく解説されているので、若いビジネスマンにもおすすめしたい内容です。
わかりやすい内容ではありますが、決して内容は薄くないです。
今でこそUSJは立て直しに大成功して、ハリーポッター、エヴァンゲリオン、進撃の巨人、任天堂まで進出するエンターテイメントのセレクトショップになっています。
しかし、開園当初はハリウッド映画のアトラクションだけの運営しているため、リピーターも少なく一時は閉園の危機まで扮していました。
森岡さんがUSJに着任して、お客さんが求めているのはハリウッド映画の世界なのか?という問題提起をして分析し、エンタメのセレクトショップというコンセプトに変更していきます。
これこそがマーケティング思考だと語られています。
日本社会は狭いので、かつては良いものを作っていれば成功する時代でした。
しかし、グロバール社会になり、インターネットが普及したことで、良いものを作るだけでは売れない時代になりました。
こういう時代だからこそ、マーケティング思考が大切になっていると森岡毅さんは語られます。
森岡毅さんはUSJを退職したのちに、設立した株式会社刀で丸亀製麺の立て直しなどにも成功しています。
すべてのビジネスマンが、参考になる本だと思います。ぜひ手に取ってください。
どこでも誰とでも働ける
マッキンゼー、リクルート、Google、楽天など世界中の一流企業を転々としてきた尾原さんが人生100年時代の働き方について解説されています。
ジョブ型雇用がはじまると言われるようになってしばらく経ちますが、ジョブ型雇用が始まるとどうなるのでしょうか。
これまで色んな仕事ができる人が優秀とされていたので、大手企業などでもジョブルーティンが行われてきました。
しかし、ジョブ型雇用が進むとなんでもできる人は何にもできない人と化していきます。
これからの時代に求められるのは、突き抜けた専門性です。つまり、オタクの人が成功する時代になってきます。
尾原さんは一流企業を転々とすることでこの動きはどんどん加速すると語られます。
これまでの日本社会でいえば、Googleに就職する人は一生安泰だと信じて疑わなかったと思います。こぞってGoogleへの就職を目指すと思うでしょう。
しかし、海外の優秀な学生ほどベンチャー企業に就職する傾向が高まっています。
Appleのスティーブ・ジョブズも例外ではなく、最初に務めた会社はIT系のベンチャー企業です。
ジョブズはジョブホッピングを繰り返し、現在のAmazonを創業することになります。
つまり、大手の企業に就職しても安泰とは思えない若者は自分で個として生きていけるスキルを求めるような時代になっています。
Googleに雇われるのではなく、Googleの面白そうなプロジェクトがあれば参加する。そのプロジェクトが終わればGoogleを離れていくような時代です。
そのためには個としていきていけるスキルが必要になってきます。
それがエンジニアなのかプログラマーなのか、機械工学なのかわかりません。
その他大勢とはならない特別なスキルを身につけないと生きていけない。逆に言えば特別なスキルがあれば、どこでも誰とでも働ける時代が来ていることが語られています。
未来予想という意味でも楽しめる内容になっています。ぜひ、手に取ってみてください。
人生、金儲けやない、人儲けや!
アメリカでイチローの次に有名な日本人と称されるヨシダソースの吉田会長の著書。
世界で最も尊敬される日本人100人に選ばれる吉田さんが幼少期の生い立ちから現在の生活までを語っています。
笑いあり、涙ありの本書は、老若男女問わずどの年代が読んでも共感できる部分があると思います。
「片目のチョーセン」といじめられたことで、ケンカ三昧の日々を過ごすようになった吉田さんが立命館大学の進学を失敗したことをきっかけに単身渡米したことでストーリーが大きく動き出します。
ホームレスのような暮らしからスタートさせ、空手道場で空手を教えるようになります。
その頃は、まだ貧乏でクリスマスプレゼントを子どもたちに渡すことができなかった吉田さんは、実家の母親が作ってくれていた自家製焼肉ソースの作り方を母に聞き、子どもたちにクリスマスプレゼントとして配ります。
このソースが大盛況で、後にコストコの全店舗にまで置かれる大ヒット商品となっていきます。
アメリカで出会った奥さんを本当に大切にしていることや、沢山の寄付を恵まれない子どもたちに寄付している姿は感動します。
ビジネス書によく書かれている大成功を収めている人は家族を大切にするということや、見返りを求めずギブすることが成功への第一歩という教えを無意識のうちに実践できているのが吉田さんです。
真似したくても真似できないような苦労は見せず、常に明るく、常にポジティブな吉田さんの本は読むだけで元気をもらえます。
今年1年がんばる活力を吉田さんの本からもらってください。
終わり
いかがでしたでしょうか。
2021年に読んでよかった本を10冊ご紹介させてもらいました。
時間のあるときにぜひ手に取ってみてください。